'03-'04 liga-cl-serieA 2
3・8 London in
いよいよヴァレンシアを離れてロンドンへ。
中心のXATAVIA駅から空港までタクシーで8ユーロの道のり。空港で出国チェックに時間がかかった。混んでいたのもあるが、パリで入国スタンプをスルーされてるものだから、係のおっちゃんがスタンプ探しに懸命だったのだ。不法じゃないよ~
約2時間半でロンドン・ヒースロー空港に到着。夕方の5時を回ってしまった。Oh,アクシデント!今日、ロンドンのチケットオフィスにCLチケットを受け取りにいく予定だったのに!!空港のインターネット・コーナーで急いでメールを送っておく。"明日の朝、取りに行きます。私を待っていて!"
3・8 ホテルにて^^;
今回のTripってホテルにおいては、何かしら事件があるようになっているらしい。ヴァレンシアでは朝食事件。ロンドンでは...・・。
到着早々、トイレの水が止まらなくなった。壊した?!別に止まらなくても良いのだが(だって水道代関係ないし。て、おいおい)夜、水音がうるさいので仕方なく、会話集片手に電話。いかんせん語学力が無い身である。やはり発音が悪いようで(TT)電話だと厳しい。何とか通じるまでに時間がかかった。本当に理解されたのか?誰か来てくれるのは確かなようだった。待つこと10分ほど。ぽっちゃり丸い、ガタイの良い人がやってきた。
「トラブルですか?」
マネージャークラスの人のようだ。すんごい問題だと勘違いさせてしまったかしら。
「いえ、トイレの水が...」
するとSirはレバーをガチャッと下ろして、難なく水が止まった。
あらっ。。
そうか。思いっきり下までレバーを下げるのか。途中までしかやっていなかった。だって固いし、そこまでしか下がらないと思ったんだもん...
「I'm Sorry Sir」苦笑いである。
外国のホテルは使い方が色々なので、難しいのである。
さて、パスポート等を部屋のセーフティボックスに預けようと、金庫の説明書を読む。...何かが違う。はじめは開いていなければならない扉が閉まっているではないか。クレジットカードを読み込ませてNoをIDとして記憶させるのは、扉が開いた状態でなければならない。またかーーー。
一難去ってまた一難。"この客、またか"と思われるジャン!と思いつつ、仕方なく会話集片手に、今度は直接レセプションへ。
「セイフティボックスの使い方が分かりません」
発音が悪い英語でなんとか理解してくれた交換手のおばちゃんはすぐに対応してくれた。担当の人に扉を開けてもらい確認するものの、今度はクレジットカードが合わないようで使用できず。(なんていうんでしょう、カードの裏の磁気ライン?黒いラインの幅が違うんだってさ)レセプションの金庫を使うことで落着。
はーー。
ホテル運がないようである...。
3・9 観戦前の観光
本日は観戦日。どうせまた、ろくにご飯は食べられないので朝食をたらふく頂いて、真っ先にチケットを取りに行く。地下鉄でビクトリア駅へ。住所を頼りにオフィスを探す。きょろきょろしていると
「Hello,Where are you going?」
とお兄さんが声をかけてきたりする。住所を示すとあっち、と向かっていた逆の方向だと教えてくれた。
おまけに地図に印まで。
逆方向に行ってまうところだったよ。お兄さん、テンキューベリマッチ!いい人だ~♪
駅前のストリートをまっすぐ小走りに進んでいくと、目前に天下のスコットヤードが見えてきた。そして左手に目指すオフィスを発見!ぢつは、ビクトリア駅の左奥の出口を出て、左に曲がってすぐのところだったのだ。(すごい遠回りしちまった)
『Access Tickets』と玄関上に看板がある。両替所にもなっているようだった。日本から取りに来たことを告げると、クレジットカードで身分証明をして、ここで手に入れることが出来た。チケットもほんまもんのようだ。はぁ。とりあえず、これで一安心だ。
せっかくここまで来たので、バッキンガム宮殿まで足を伸ばすことにした。
ビクトリア駅前から歩いて約10分。ぐるぐるとストリートが交差したその先に、白い彫像が見えてきた。バッキンガム宮殿の正門前だ。名物の衛兵交代式は隔日開催で、本日は生憎ハズレの日。明日もう一度来よう。
宮殿を後にし、British Museum――大英博物館を訪れた。
...めっちゃ広い。日出づる国から西大陸の果てまで、広き世界の歴史が余すところなく紹介されている。展示物や書物の多さは圧巻。特に古代ヨーロッパ文明とオリエントの史料が充実していた。吹き抜けの中央フロアにはショップとカフェがあり、見学者が一息ついていくオアシスになっていた。見学は一日がかり。これで入場料はタダ。すごい所である。
3・9 チェルシーvシュトゥットガルト(CL)
地下鉄を乗り継ぎフルハム・ロードに降り立つと、すでに、わやわやとサポーターが集まってストリートはかなり賑わっていた。バタもん露店で土産を探す。チェルシーのTシャツは、いまいちデザインが悪い。う~ん、結局却下。道端で試合前の景気付けビールで盛り上がるファンの中を抜けながら、いざスタジアムへ。
スタンフォード・ブリッジ。シュツットガルトのファンがバックスタンド1Fを埋めていた。メインスタンド7列目のアウェーよりの席は、めちゃピッチが近かった。スタンフォードはスタンドとピッチが本当に近いから、オペラグラスなしでも選手が分かる。チェルシーには冬のマーケットで話題になったアラン・パーカーがいた。ここは、彼に注目してみる。パルマにいたムトゥ君は本日はリザーブだった。
レベルが同等と見られるチームの対戦は一進一退の攻防。パーカーは中盤の攻守の要となっていた。チェルシーは局面までマークがしっかりしているので、VGDのチャンスもそう多くはない。前半0-0.
後半開始、チェルシーはムトゥ君を投入。決勝点を狙うのだが、ゴールを決められない。VGDもただ1点を決めることができない。そしてロスタイム突入。第1レグを1-0で制していたチェルシーはスコアレスでも進出である。この際、引き分けOKのチェルシーサポが時計を指して騒ぎまくる。ヒートアップした応援歌は、さながらイングランド対ドイツのmatchのようだ。迫力すぎる~~
「チャッチャッチャ、チャッチャッチャーー‥チェルシー!!」
そして試合終了。結局0-0.チェルシーが決勝ラウンド進出となった。
帰路は人並みでごった返しだったものの、割とスムーズに流れた。地下鉄にも渋滞することなく乗車できて、日本のどこかのスタジアムからの道とは大違いであった。
騎馬警官がいて、お馬の上から監視の目を光らせていることもあり、その場に危険な香りは漂わず”古き良き時代のフットボール"を堪能した気分であった
3.10 アーセナルvセルタ in ハイバリー
アーセナル駅に降り立つと、目の前のメインストリートに露店やら、パブが並ぶ。頼まれていた土産物を求めて露店をハシゴし、まあまあの品だったバタもんベルカンプTシャツをGET。左方に進むと住宅街の中にハイバリーの門が現れる。混雑のピークには至っておらず、(ストリートのパブの前のほうが混んでるって)スタジアム内で売っていた本日のマッチデイプログラム(まるで小冊子のように立派なものである)をテキトーに購入して、いざ、スタンドへ。
席は北側ゴール裏、2階の一番端っこ。ま、仕方ない。古きよき時代のスタジアム。このアーセナル戦にいられることが幸せなのだ♪
試合開始直前になって、続々と観客が入場してきたので一気に熱気を帯びた。そしてどこからともなく拍手と歌声が沸きあがり、選手入場の時間を迎えた。お馴染みのチャンピオンズ・リーグのテーマソング。今日はアンリも出るぞーー!
試合開始。ベストメンバーのアーセナルは、中盤の早いチェックから何度もパスカットを繰り返し、ベルカンプからアンリへ。流れるようなパスワークを築いていく。そしてアンリがライン裏へディフェンダーを抜きにかかる。トップスピード、そこにパスが出るっ。きれいに流し込んでGoal!!
Wooow---とハイバリーが揺れる。野太い応援の声が一段と太くなる。
セルタは後がなくなった。しかし、アーセナルの堅い守備と鋭い攻撃に翻弄されて、時折カウンター攻撃を繰り出すしかない。アンリが2発を叩き込み、セルタは結局何もさせてもらえなかった感があった。
試合終了。3-0.格の違い、である。
生アーセナルの素早い展開、無駄のなさに感動。死角はなさそうに思える。
メル友のGarethが言っていた。
チャンピオンズ・リーグで優勝候補は?「アーセナルかACミラン」。なるほど。
それにしてもアンリってすげーー。